GoogleビジネスプロフィールのQ&A廃止【2026年】| 店舗のよくある質問はどこに書く
Googleビジネスプロフィールの「質問と回答(Q&A)」が2025年末に廃止されました。なくなった理由(AIが答える方向へ)と、これからの正しい対策を店舗・事業者向けに解説。自社サイトにFAQを置きFAQ構造化データ(FAQPage/JSON-LD)を付ける方法、GBP側の充実、AIに引用されやすい書き方まで、2026年の実務目線でまとめます。
何が廃止された?|GoogleビジネスプロフィールのQ&A(質問と回答)
Googleビジネスプロフィール(GBP)には長らく「質問と回答(Q&A)」という機能がありました。マップや検索のプロフィール上で、ユーザーが「駐車場はありますか」「予約は必要ですか」といった質問を投稿でき、店舗側や他のユーザーがそれに答えられる、という掲示板のような仕組みです。 このQ&A機能について、Googleは2025年11月に提供を終了し、12月からは公開されていたQ&Aを順次撤去しました。新しく作成するプロフィールにはこの機能自体がありません。既存の一部のプロフィールに表示が残っている場合もありますが、新規の質問追加や管理はできなくなっています。
これまでのQ&Aがどう使われていたか
Q&Aは、来店前のユーザーが素早く疑問を解消できる便利な場所でした。よくある質問に店舗側があらかじめ「自問自答」で答えを載せておく運用も一般的で、営業時間の例外・支払い方法・アクセスといった定番の疑問に、検索結果上で先回りできる手段だったのです。一方で、無関係な投稿やスパム、放置されて誤った情報が残るといった課題も抱えていました。
「機能がない=対策が消えた」ではない
ここで大切なのは、Q&Aという「箱」がなくなっただけで、ユーザーが疑問を持つこと自体は変わらない、という点です。「よくある質問にどう答えるか」というニーズはむしろ強まっています。だからこそ、答えを置く場所と見せ方を、新しい仕組みに合わせて組み直す必要があります。次章でその背景を整理します。
なぜ廃止されたのか|AIが質問に答える方向へ
Q&A廃止の背景には、Googleマップや検索がAIによる案内へと軸足を移している流れがあると考えられます。以前は「ユーザー同士が質問し合う掲示板」で疑問を解消していましたが、これからはGeminiベースのAI(マップ上の「Ask Maps」のような機能)が、店舗のプロフィール情報や公式サイトの内容を参照して、質問に自動で答える方向へ向かっています。
AIは「どこかに書かれた情報」を読んで答える
AIが質問に答えると言っても、Aiが情報を無から生み出すわけではありません。プロフィールの説明文・サービス・属性・営業時間、そして公式サイトに書かれている内容を読み取り、それをもとに回答を組み立てます。つまり、AIに正しく答えてもらうには、あらかじめ「答えの材料」を分かりやすい形で用意しておくことが前提になります。情報が薄ければ、AIも曖昧にしか答えられません。
掲示板型からゼロクリック型への移行
Q&Aの廃止は、ユーザーが自分でスクロールして情報を探す形から、AIが要点をまとめて提示する形への移行の一部とも言えます。検索やマップの画面上で疑問が解決してしまう「ゼロクリック」の傾向は、店舗情報の分野でも強まっていく可能性があります。この流れは、AI検索時代の最適化(LLMO/GEO)全体で意識すべき変化と重なります。
店舗はどうする|FAQをサイトに置き、GBPを埋める
Q&Aがなくなった今、店舗・事業者が取るべき対策は大きく2つに整理できます。①自社サイトに「よくある質問(FAQ)」ページを設け、FAQ構造化データ(FAQPage/JSON-LD)を付けること。②GBP側の説明文・サービス・属性・投稿を充実させること。この2つを揃えることが、AIにもユーザーにも正しく届く土台になります。
①自社サイトにFAQを置き、構造化データを付ける
まずは公式サイトに、よくある質問とその答えをまとめたFAQを用意します。ここが「答えの正式な置き場所」になります。さらに、そのFAQにFAQPageという構造化データ(schema.org)をJSON-LD形式で付けておくと、検索エンジンやAIが「これは質問と回答である」と正確に理解しやすくなります。 構造化データそのものの仕組みは構造化データでクリック率を上げるで詳しく解説していますが、要点は「ページに実際に表示している内容と一致させること」です。表示していないFAQを構造化データにだけ書くのはガイドライン違反になるため、必ず本文にも載せた上でマークアップします。
②GBPの説明文・サービス・属性・投稿を充実させる
GBP側は、Q&Aがなくなった分、ほかの項目で疑問に先回りする発想が大切です。ビジネス説明には対応内容や強みを、サービス/商品メニューには具体的な提供内容を、属性には「駐車場あり」「予約可」「Wi-Fiあり」といった判断材料を、できる限り正確に埋めます。投稿機能で季節の案内やよくある質問への補足を発信するのも有効です。プロフィールの基本的な整え方はGoogleビジネスプロフィールの基本(MEO)にまとめています。
サイトとGBPの情報を食い違わせない
見落としがちですが、サイトのFAQとGBPの情報が食い違っていると、AIもユーザーも混乱します。営業時間・料金・対応エリア・予約方法などは、両方で表記を揃えておくことが重要です。どちらが正しいのか分からない状態では、AIも自信を持って答えられず、引用もされにくくなります。
AIに引用される書き方|お客さんの言葉で、1問1答で
FAQを置くだけでなく、「AIが読んで引用しやすい形」で書くことが、これからの差になります。難しいテクニックは不要で、実際のお客さんの疑問に、素直に答える姿勢が基本です。以下の3点を意識するだけで、ずいぶん読み取られやすくなります。
お客さんが実際に使う言葉で質問を立てる
質問文は、専門用語ではなく、お客さんが口にする言葉のまま書くのが効果的です。例えば「駐車場について」ではなく「車で行けますか?近くに駐車場はありますか?」のように、検索や音声で尋ねる形に寄せます。AIはユーザーの質問と、あなたのFAQの質問が近いほど、その答えを引用しやすくなります。
1問1答で、結論から具体的に答える
1つの質問には1つの答えを、結論から先に、具体的な数字や条件を添えて書きます。「はい、予約なしでもご来店いただけます。ただし土日の12〜13時は混み合うため、事前のご予約がおすすめです」のように、まず結論、次に補足という順序が理想です。長々とした前置きや、複数の話題を1つの答えに詰め込むのは避けます。答えが明確なほど、AIはそのまま引用しやすくなります。
正確さを最優先に、更新し続ける
料金・営業時間・対応内容が変わったら、FAQも必ず更新します。古い情報が残っていると、AIが誤った案内をしてしまい、来店後のトラブルにもつながります。数を増やすことより、載せている内容がいつも正確であることを優先してください。地域集客全体の設計はローカルSEO・Web集客支援で、制作段階からFAQと構造化データを組み込む形でご相談を承っています。
まとめ|答えの置き場所を「自社サイト」に移す
GoogleビジネスプロフィールのQ&Aは2025年末に廃止され、店舗の疑問への答えは、これからGeminiベースのAIがプロフィールや公式サイトを読んで案内する形へと移りつつあります。この変化への対応は難しくありません。要するに、答えの正式な置き場所を「Q&Aの箱」から「自社サイトのFAQ」へ移し、そこにFAQ構造化データを付け、GBP側も充実させる——それだけです。 お客さんの言葉で、1問1答で、正確に。この基本を守ったFAQは、ユーザーにもAIにも役立ちます。自社サイトの構造化データの有無が気になる方は、無料のホームページ診断ツールで現状をチェックできます。FAQ構造化データの有無も確認できるので、まずは今のサイトの状態を知るところから始めてみてください。
よくある質問
Q.GoogleビジネスプロフィールのQ&A(質問と回答)は完全になくなったのですか。
Googleは2025年11月にQ&A機能の提供を終了し、12月から公開されていたQ&Aを撤去しました。新規のプロフィールにはこの機能自体がありません。既存の一部に表示が残っている場合もありますが、新しい質問の追加や管理はできなくなっています。実質的に、これからの「Q&A対策」は別の形に置き換える必要があります。
Q.なぜGoogleはQ&Aを廃止したのですか。
背景には、マップや検索がAIによる案内へ移行している流れがあると考えられます。ユーザー同士が質問し合う掲示板型ではなく、GeminiベースのAI(マップの「Ask Maps」のような機能)が、プロフィール情報や公式サイトの内容を参照して自動で答える方向へ向かっています。Q&Aの廃止はその移行の一部と捉えると分かりやすいです。
Q.よくある質問は、これからどこに書けばよいですか。
自社の公式サイトにFAQ(よくある質問)ページを用意し、そこを正式な置き場所にするのがおすすめです。さらにFAQPageという構造化データ(JSON-LD)を付けておくと、検索エンジンやAIが内容を正確に理解しやすくなります。あわせてGBPの説明文・サービス・属性・投稿も充実させ、サイトとGBPの情報を食い違わせないことが大切です。
Q.AIに引用されやすいFAQの書き方のコツはありますか。
お客さんが実際に使う言葉で質問を立て、1問1答で結論から具体的に答えるのが基本です。「予約は必要ですか?」のような自然な問いに、「予約なしでも大丈夫ですが、土日の昼は混み合います」と結論を先に、条件を添えて答えます。1つの答えに複数の話題を詰め込まず、常に最新の正確な情報に保つことが、引用されやすさにつながります。